設計・監理の流れ

相談

 『建物を建てたいけれど、どうしたらよいのかわからない』 初めてのことなので、皆さん不安を抱えていることと存じます。

 お気軽にご相談ください!住宅・事務所・お店・工場・・・等々 用途は問いません。新築だけでなく、リフォームのご相談、現在のお住まいについての悩み等、お聞かせください。


打合せ

 日程を調整し、基本的には対面でお打合せさせていただきます。(対面が不安な場合はオンラインのお打合せにも対応いたします。)

 ご希望のイメージをお伺いし形造りのヒントとさせていただきます。ご相談・お打合せは無料ですので、ご納得いただけるまでお話しください。


敷地調査

 敷地の境界線や高低差を目視や測量によって確認します。実際の敷地形状が過去の図面や公図と相違していることもあるため、調査は大切な作業です。光・風・音環境、道路の給排水管の埋設位置なども現地確認します。

 併せて、敷地周辺に係る各種規制もチェックします。


プラン作成

 お打合せや敷地調査を元に、初回設計プラン(配置図・平面図・立面図 程度)をご提案します。 規模や用途にもよりますが、一般的な新築戸建住宅の場合は3週間~1ヶ月程度でご提示させていただきます。

 建物に要求される最低限の省エネ性能や構造性能と、設計する建物が目標とする性能についてもご説明いたします。


重要事項説明、設計・監理契約

 上述のプランにご納得いただけましたら、建築士法に定められた重要事項の説明を行い ご確認いただいた上で、設計・監理業務委託契約を結ばせていただきます。


現地調査

 敷地内に既存建物がある場合は測量を行い、計画建物との位置関係や取り合いを検討します。

 また地盤調査を実施し、基礎の設計に反映させます。


基本設計

 設計プランをベースに手直しを加え、 一般図(配置図、平面図、立面図、断面図、仕上表 等)を作成します。お打合せを重ねて形造っていきます。カタログや建材サンプルを見たり、水廻り機器のショールームへ足を運んでいただいたりしながら決めてゆきます。お施主様にとっても楽しい時間ですが、根気の要る作業でもあります。早ければ半年程度ですが、社会情勢の変化に対応しながら数年かけて進められるお施主様もみえます。夢の実現のため一緒にがんばりましょう。

 また諸機関との協議を早期から並行して行い、法規・規基準を逸脱しないように進めております。


実施設計

 基本設計が纏まると、工事に必要な詳細図(平面詳細図、矩計図、構造図、設備図 等)を作成します。この後の工事費見積の段階で見積漏れを防ぐためにも、細部まで図面に表現することが重要です。

 


施工者選定、工事費見積依頼

 建築工事を行っていただける施工者様を選定するため、数社(3社程度)に御見積作成を依頼します。依頼する施工者様は、お施主様からのご希望をお伺いしますが、当社からも提案させていただきます。

 提出された御見積書を精査し、最適だと思われる施工者様を推薦いたします。御見積金額がご予算に見合わない場合は、設計内容を調整し再度お見積りを依頼します。お施主様にご承諾いただけるまでこの調整を行います。


建築確認申請 他 各種届出

 着工するためには建築確認申請という手続きが必要です。建築基準法や規基準に適合していることの審査を受ける手続きです。事前に建築確認検査機関と協議を進めておくことで、戸建住宅の場合は本提出から1週間程度で確認済証が発行されます。

 併せて、建物によっては消防設備や省エネ性能、構造性能に関する届出や審査も受けます。


工事契約

 お支払い条件(回数・時期・金額 等)をご確認いただいた上で、施工者様とのご契約を結んでいただきます。

<工事費のお支払い例>

 工事契約時 月末 10%

 建方完了時 月末 25%

 屋根 外壁 外部建具完了時 月末 25%

 完成時 月末 20%

 完成後2ヶ月後 月末 20%

※上記は一例ですが、施工者様と協議の上決定させていただきます。


工事・工事監理

 施工者様による工事が始まります。当社は工事監理者として携わります。工事監理とは、工事が設計図通りの内容でスケジュール通りに進められているかを管理する業務です。施工図面のチェックをし、現場の各工程の検査に立会ったり、指示をしたりします。これらの状況をお施主様にご報告いたします。

 工事中もお施主様とのお打合せを行い、仕上材の質感や色、照明器具等を決めます。設計図からの変更をご希望される場合には工事金額の増減を施工者様に確認したのち、お施主様に実施の可否をご判断いただきます。


完了検査

 着工前に確認申請を行ったのと同様に、完成した建物が建築基準法や規基準に適合していることを、現地で検査員に判断していただくと、検査済証が発行されます。(建物規模や用途によって、完了検査の他に中間検査が必要となる場合があります。)


竣工・引渡し

 お施主様・当社・施工者様の3者で最終確認を行います。汚れ・損傷が無いことや 建具の開閉具合 等を最終チェックし、不良箇所が見つかった場合には施工者様に手直しを依頼します。

 お施主様に設備機器の取扱説明をさせていただき、引渡しとなります。後日、当社より工事監理報告書や竣工図を提出させていただきます。


アフターフォロー(運用・改修)

 断熱・省エネ性能向上のご希望、機器の不調・雨漏り等の不具合がございましたら、当社へご連絡ください。建物のライフサイクルを通じて、建物のことを最も把握しているのは、設計・監理者です。改修業者へご相談される前に、まずは当社までご一報ください。地域の設計事務所として、皆様の元へ一早く駆けつけます。

 増改築・設備の増設計画等もお気軽にご相談ください。